2007/09/07

Red Hat Cluster: 予告編+x

しばらくサボっていたが、再開の予定。今シリーズのテーマはクラスタ。Red Hat Cluster Suite(RHCS)を使ってクラスタを構成する。まずは、Congaを使ってクラスタを構成して行く。
Congaは、サーバ・エージェント・アーキテクチャのシステムで、サーバからクラスタメンバや、ストレージサーバを統合管理する。
フロントエンドはウェブブラウザで、SSLでサーバデーモンであるluciに接続する。サーバデーモンluciは、クラスタメンバやストレージ上のエージェントデーモンricciにXML-RPC over SSLで接続する。



OSはCentOS 5を使用するが、RHEL 5でも同様…と言いたい所だが、早速違いを見つけてしまった。RHEL 5のマニュアルを見ながら手順通りやっても、CentOSではエラーになってしまう。Luciで、クラスタメンバを指定し、新規クラスタを作成すると、クラスタメンバの設定を自動的に行ってくれるのだが、このとき
A problem occurred when installing packages: failed to locate/execute module
と言ったメッセージがブラウザ上に表示され、メンバはluciの管理下に入るが、クラスタを構成できない。
原因は、/etc/redhat-release。クラスタメンバ側でこれをRHEL5だ、と詐称しなければ上手く動作しないようだ。以下のとおりrootで実行する。
# mv /etc/redhat-release /etc/redhat-release.orig
# echo "Red Hat Enterprise Linux Server release 5 (Tikanga)" > /etc/redhat-release
どうもluciは、クラスタメンバ間のOSバージョンの違いを検査しているらしく、ひとつのクラスタに違うOS・バージョンを混在させることを認めないようだ。このチェックのため、/etc/redhat-releaseを参照するらしい。

参考: 0001931: Ricci module "ricci-modrpm" crashes, preventing Cluster configuration from Luci

2007/11/6追記:
上の様に/etc/redhat-releaseを修正すると、カーネル更新後にGRUB画面にカーネルバージョンが表示されなくなる。この問題に対する解決法を記事にした。

追記(2008/2/24):
検証を再開した。
Red Hat Cluster: CentOS 5.1上でRHCSを使ってみる

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