Windows Server 2008 R2には、Server Coreというインストールオプションがある。最低限の機能のみをインストールするものだ。
最低限とは例えば、GUIだ。例えば、ログイン直後の画面には、コマンドプロンプトだけが表示される。誤解を恐れずに言えば、素のX Windowで、.xinitrcにtwm &を書き忘れたような感じだ。タスクバーも無ければ、スターとボタンも無いので、コマンドプロンプトから入力するコマンドのみで操作しなければならない(例外はある。[Ctrl]+[Shift]+[ESC]タスクマネージャを起動することはできるし、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]から操作を選ぶこともできる)。
今回は、このServer Coreのインストール手順を解説する。以下は、VMware ESXi 4.1上にゲストOSとしてWindows Server 2008 R2 Standard EditionをServer Coreインストールする場合の手順。
追記: Windows Server 2012の手順についてはこちら:
『VMware ESXi 5.1上に、Windows Server 2012・Server Coreゲストをインストールする・その1』
『VMware ESXi 5.1上に、Windows Server 2012・Server Coreゲストをインストールする・その2』
Windows Server 2008 R2のインストールディスクのISOイメージを接続し、起動する。
インストーラが起動される。
さらに起動中。
インストールする言語などを選択し、「次へ(N)」を押下する。
「今すぐインストール(I)」を押下する。
インストーラの起動中。
エディションおよびインストールオプションをする。ここでは、「Windows Server 2008 R2 Standard (Server Core インストール)」を選択し、「次へ(N)」を押下する。
ライセンス条項を読み、「次へ(N)」を押下する。
インストールの種類を選択する。ここでは、「新規インストール (カスタム)(C)」を押下する。
インストールする場所(ディスク)を選択する。今回は、ディスクは一つのみ割り当てているので、そのまま「次へ(N)」を押下する。
進行状況が表示される。
一回目の再起動が実施される。
再起動実行中。
再起動実行中。
進行中。
二回目の再起動が実行される。
再起動実行中。
再起動後、インストール作業が実行される。
管理者ユーザAdministratorのパスワードの変更を促される。「OK」を押下する。
パスワードを二回入力する。
パスワードが変更された。「OK」を押下する。
ログイン後、コマンドプロンプトのみが表示される。タスクバーも表示されない。
このコマンドプロンプトでexitコマンド入力すると、ブルーの背景のみが表示された状態になり、操作に困ることがある。
そんなときは、まず[Ctrl]+[Shift]+[Esc]を押下する。
タスクマネージャが起動される。
「アプリケーション」タブを選択し、「新しいタスク(N)...」ボタンを押下する。
「新しいタスクの作成」画面が表示される。
ここで、「名前(O)」テキストボックスにコマンドを入力すると、それが実行される。ここでは、コマンドプロンプトを起動する。ここに「cmd」と入力し、「OK」ボタンを押下する。
コマンドプロンプトが起動される。
ときどき、「Server CoreにはGUIがない」と言う様な話を聞くが、これは正確ではない。上を見ても判るが、GUIベースのタスクマネージャは起動できるし、テキストファイルを編集するために、notepad.exeを起動することもできる。コマンドプロンプトからregeditと入力すれば、レジストリエディタも起動できる。
ただし、フルインストール時に利用できるサーバマネージャ等は起動できない。そう言う機能が必要な場合は、ローカルでコマンドプロンプトやPowerShellから設定するか、リモートからGUIで接続する(その内解説するかも)。