ラック図に使えるマスタシェイプの作り方シリーズに続いて、VISIOの小技。
Visioでネットワーク図を作るとき、機器と機器をコネクタで結ぶが、このコネクタにカスタムプロパティでスピード・デュプレックス・メディアタイプを定義し、スピードに従って線の太さが自動的に変化する機能を追加する。以下の通り作業する。
これでスピードによって太さの変わる動的コネクタを作成できた。
ただし、これをこのままコピーしてもこの機能は引継がれない。
機能を引継ぐためには、この動的コネクタを、ステンシルにマスタシェイプとして登録する必要がある。ステンシルへのマスタシェイプの登録は、前回の記事を参照して欲しい。
2007/10/27
2007/10/25
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その4・マスタシェイプの作成
2012.9.6(木)追記:
ベクタ画像を利用する方法を公開した。ベクタ画像の方が一般に高画質が期待できる。
ラック図に使えるマスタシェイプの作り方シリーズの第四回。
ここでは、既存のマスタシェイプ「棚」に前回準備した正面図を貼り付けることで、新しいマスタシェイプを手抜き作成する。
手元にVisio 2003しかないので、Visio 2003での実行例となります。あしからず。
ただ、このマスタシェイプには、たのラックマウント式マスタシェイプに定義されている、「ネットワーク名」や「IPアドレス」等のカスタムプロパティが定義されていないし、ポートへコネクタを接続することもできない。
これらへの対処については、別の機会に解説する。
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その1・概要
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その2・ツールのインストール
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その3・正面図の準備
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その4・マスタシェイプの作成
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その3・正面図の準備
2012.9.6(木)追記:
ベクタ画像を利用する方法を公開した。ベクタ画像の方が一般に高画質が期待できる。
ラック図に使えるマスタシェイプの作り方シリーズの第三回。
PDFから正面図を切り出す。今回は、CentreCOM GS924Sを例に説明する。
![]() | まず、製品情報のウェブページにアクセスする。「データシートPDF」というリンクがあるので、ここをクリックし、PDFファイルgs900sc.pdfをダウンロードする。 |
![]() | Acrobat Readerなどで内容を確認すると、二ページ目の下の方に正面図が載っていることが確認できる。 |
PDFファイルをビットマップ画像に変換する。解像度は、印刷を考慮し、1200dpiとした(オプション
-r 1200)。コマンドプロンプトを起動し、PDFファイルを保存したフォルダに移動し、以下の通り作業する。C:作業フォルダ>gswin32c -q -r1200 -sDEVICE=png16m -dFirstPage=2 -dLastPage=2 -o gs900sc.png gs900sc.pdfPCの性能にもよるが、実行には数分かかるかもしれない。
#古いバージョンでは、
-o ファイル名オプションが実装されていない。その場合は、-sOutputFile=ファイル名 -dNOPAUSE -dBATCHで置き換えればよい。出来上がった画像を確認する。
C:作業フォルダ>identify gs900sc.png gs900sc.png PNG 9921x14031+0+0 DirectClass 8-bit 1.3mb 6.499u 0:07横9921ドット、縦14,031ドットの画像であることが解る。
この大きさの画像の場合、(PCの性能にもよるが)通常のペイントソフトでは、編集困難だ。そこで、前処理としてこの画像を大雑把に切り出す。画像の座標は、左上が(0,0)だ。PDF画像を見ながら、適当な数値を決める。以下の例では、座標(4000,9000)を左上とする大きさ6000×1000の長方形領域を切り出そうとしている。実際には、5921×1000の領域が切り出されている。
C:作業フォルダ>convert -crop 6000x1000+4000+9000 gs900sc.png gs924s-0.png C:作業フォルダ>identify gs924s-0.png gs924s-0.png PNG 5921x1000+0+0 DirectClass 8-bit 52kb 0.290u 0:01切り出された画像(
gs924s-0.png)を、GIMPを使って更に精密に切り出す(もちろん、他の画像処理ツールを使ってもよい)。作成したgs924s-0.pngを開くと、画像が表示されない場合がある(その旨、警告が表示される)が、メニューバーから「画像(I)」 ->「 キャンバスをレイヤーに合わせる(I)」を実行すればよい。![]() | 切り出された画像には、まだ無駄な部分があるので、これを除去する。また、説明のための引き出し線も除去した方がいいかもしれない。これらの手順については、GIMPのマニュアルや、参考書 |
![]() | 切り出したところ。面取りの部分と引き出し線も除去している。 |
![]() | 正面図の完成品。1200dpiの高品質画像だ。 |
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その1・概要
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その2・ツールのインストール
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その3・正面図の準備
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VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その2・ツールのインストール
2012.9.6(木)追記:
ベクタ画像を利用する方法を公開した。ベクタ画像の方が一般に高画質が期待できる。
ラック図に使えるマスタシェイプの作り方シリーズの第二回。
VISIO上でマスタシェイプを作成する前に、まずラックマウント機器の正面図を準備する。正面図は、いろんな方法で作ることができる。Visioのシェイプを組合せて作るという方法もあるが、手間がかかり過ぎる。既にある画像を流用する方が楽だ。
たいていのラックマウント機器は、メーカのウェブページで画像が準備されている。この画像を使うという方法はあるのだが、いかんせんウェブページの画像は解像度が荒く、印刷には不向きだ。
機器が手元にあれば、デジタルカメラで撮影する方法もあり得る。しかし、意外にモノ撮りは難しい。歪みを補正したりするのも容易ではない(と言うほどでもないけど)。
そこで、メーカのホームページに置いてあるPDFファイルの絵を流用することにする。
PDFから正面図を切り出すには、まず、必要なページをGhostscriptでビットマップ画像に変換する。印刷に堪える解像度にすると、ペイントツールでは扱いにくいサイズになるため、次にこれをImageMagickで大雑把に切り出す。最後にペイントツールを用いて精密に切り出す。ここではGIMPを用いた。
ここで使うソフトウェアのインストールについては、それぞれのリンク先を参考にして欲しい。
これらのソフトをインストールした後、コマンドプロンプト(
cmd.exe)から利用できるよう、環境変数のPATHを修正する。VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その1・概要
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その2・ツールのインストール
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その3・正面図の準備
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VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その1・概要
2012.9.6(木)追記:
ベクタ画像を利用する方法を公開した。ベクタ画像の方が一般に高画質が期待できる。
個人的には、Microsoft Visioはエンジニアの道具足りえる、すばらしいソフトだと評価している。仕事でもよく使っている。
というわけで、いつもはLinux系のことばかり書いている検閲Techだが、今回はVisioについて書いてみたい。今回の目標は、ラック図に使えるマスタシェイプを自前で作成することだ。
Visioを使って作成できる図にラック図がある。ラック図とは、サーバやネットワーク機器・その他を搭載した19インチラックの正面・背面からの見取り図のことだ。
ラック図で使用する機器等のマスタシェイプは、「ラックマウント式機器」ステンシルに含まれている。しかし、ここに含まれていないものもある。例えば、このステンシルにはファイアウォールが含まれていない。また、サーバは含まれているが、例えばIBM System x3455、というような機器固有のマスタシェイプは含まれていない。
これらについては、各メーカが無料でステンシルを配布している場合もある(参考)。しかし、メーカが準備していない機種についてはどうするか?有料のステンシルを購入するという手もあるが、ここでは自分で作る方法を紹介する。
手順は、次の段階に分かれる。
- ツールのインストール
- 正面図(あるいは背面図)の準備
- マスタシェイプの作成
マスタシェイプの作成では、「ラックマウント式機器」ステンシルの「棚」マスタシェイプを加工して作る方法を紹介する。
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その1・概要
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その2・ツールのインストール
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その3・正面図の準備
VISIO: ラック図に使えるマスタシェイプの作り方・その4・マスタシェイプの作成
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