2008/06/24

続・snmpd: ioctl 35123 returned -1・その1・概要

前のエントリ『snmpd: ioctl 35123 returned -1』で、
VLANとXenを組合わせて使う・その3・Xenネットワーク』で解説した通りに仮想ブリッジを構成すると、ブリッジ名が8文字を超える。Linuxにおいて、仮想ブリッジはネットワークインターフェースの一種なので、この問題が発生する。これについては、短いブリッジ名、例えばbr0900を使用することで回避可能。
と軽く書いたが、実際にやってみると簡単ではなかった。

簡単でない第一の理由は、実際にはネットワークインターフェース名を8文字以下に抑えることが出来ないこと。仮想ブリッジ名やVLANインターフェース名を8文字以下に抑えても、Xenのスクリプト/etc/xen/scripts/network-bridgeでは、VLANインターフェースを含むインターフェースが、pインターフェース名に改名される。例えば、VLANインターフェースvlan1000は、pvlan1000になる。結果、インターフェース名が8文字を超える。

この問題は、同じエントリに追記した通り、
net-snmp-5.3.1-24以降にアップグレードすれば解決する
ので、自前でRPMをビルド・インストールすれば、万事解決…とは行かない。CentOS5やRHEL5のnet-snmpパッケージにはIPv6の扱いにバグがあるからだ。これが簡単にいかない第二の理由。IPv6不要の場合は、IPv6を無効化することで解決可能だ。
参考:
Re: SNMP Errors in logfile with bonded NICs: subcontainer ia_addr insert #6
[ 1444989 ] --enable-ipv6 causes runtime errors in 5.3/5.4 on Linux 2.6

2008/6/26追記:
CentOS公式リポジトリが更新されたので、自前でビルドする必要は無い。『net-snmp-5.3.1-24 released』参照。

作業概要は、以下の通り。
  1. Dom0の準備
  2. RPMパッケージのビルドとインストール
  3. IPv6の無効化
以降、それぞれについて解説する。


その1・概要
その2・Dom0の準備
その3・RPMのビルドとインストール
その4・IPv6の無効化

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