2008/07/25

Xen DomU上でDRBDを使う・その6・ベンチマーク

DRBDデバイス/dev/drbd0に直接書込み、速度を測定する。
[root@dc2 ~]# dd bs=64M if=/dev/zero of=/dev/drbd0
dd: writing `/dev/drbd0': No space left on device
64+0 records in
63+0 records out
4294799360 bytes (4.3 GB) copied, 227.723 seconds, 18.9 MB/s
[root@dc2 ~]#
このとき、もう一方のノードdc3の/var/log/messagesには、次のようなメッセージが記録される。この原因は不明。
Jul 24 22:32:08 dc3 kernel: drbd0: local disk flush failed with status -95


この結果を、『その2・DRBD設定前の確認』のときの結果と比較してみよう。DRBDを経由せず、直接/dev/xvdbに書込んだ場合が39.9Mbyte/秒、DRBD経由で/dev/drbd0に書込んだ場合が18.8Mbyte/秒。
/dev/drbd0に書込む場合、/dev/xvdbに書込む場合に比べて、ディスクへの書込みが二倍以上発生する。なぜなら、/dev/drbd0に書込むということは、dc2上の/dev/xvdbとdc3上の/dev/xvdbの両方にデータ書込んだ上で、メタデータも書込むからだ。これらの書込みは結局、Dom0上の同一ディスクへの書込みとなるため直列化され、倍以上の時間が掛かっていると考えられる。

この結果より、/etc/drbd.confで設定した「rate 5M」は、初期同期の場合には効いているが、通常のディスクアクセス時には効いていない事も解る。


その0・概要』『その1・Xen環境の準備』『その2・DRBD設定前の確認』『その3・drbd.confの設定』『その4・DRBDの初期化』『その5・初期同期』『その6・ベンチマーク

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