2008/03/25

RHCS: iSCSI, DM-MP, CLVM and GFS・その1・概要

Red Hat Cluster: GNBD, CLVM and GFS・その10・考察と予告』で予告した通り、
  1. iSCSIを用いて複数経路で共有されたストレージを
  2. Device-Mapper Multipath (DM-MP)で束ね、
  3. クラスタ対応の論理ボリューム(Logical Volume, LV)を構築し、
  4. その上でGFS2によるファイル共有
することを検証する。使用するOSは、例のごとくCentOS 5.1。従って、その上流ディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.1でも同様に作業できるはずだ。使用機材の制限と、スナップショットLVとの組合わせによるロールバックのし易さから(『XenとLVM・その3・スナップショットLVの利用』参照)、クラスタメンバは、Xen DomUで構成する。

今回の検証環境は、二台のサーバ(実質的には一台)とL2SWで以下の通り構築する。
論理的には、次の環境と同等だ。
Red Hat Cluster: CentOS 5.1上でRHCSを使ってみる・その1・概要』で解説した環境を基本としているので、そちらも併せて参照して欲しい。
ノード構成
FQDNIP addressClusterMemo
fs1.xenclustereth0: 192.168.55.191
eth1.4001: 192.168.56.191
eth1.4002: 192.168.57.191
cDom0sa cluster node Dom0 and hosts Cluster Nodes dc1, dc2 and dc3.
fs2.xenclustereth0.4000: 192.168.55.195
eth0.4001: 192.168.56.195
eth0.4002: 192.168.57.195
N/Aa Dom0 and hosts Luci Server bs1
dc1.xenclustereth0: 192.168.55.7
eth1: 192.168.56.7
eth2: 192.168.57.7
cDomUsa cluster node DomU hosted by fs1
dc2.xenclustereth0: 192.168.55.8
eth1: 192.168.56.8
eth2: 192.168.57.8
cDomUsa cluster node DomU hosted by fs1
dc3.xenclustereth0: 192.168.55.9
eth1: 192.168.56.9
eth2: 192.168.57.9
cDomUsa cluster node DomU hosted by fs1
bs1.xenclustereth0: 192.168.55.12N/Aa Luci server DomU hosted by fs2

クラスタ構成
  • クラスタcDom0sは、ノードfs1一台で構成される。
  • クラスタcDomUsは、ノードdc1dc2およびdc3は、の三台からなる。
  • 以上二つのクラスタは、Luciサーバbs1から構成・管理される。

ストレージ構成
クラスタcDomUsのメンバdc[123]は、iSCSIでfs1のストレージにアクセスする。このアクセスには、
  • 192.168.56.0/24 san01.xenclusterネットワーク経由
  • 192.168.57.0/24 san02.xenclusterネットワーク経由
の二経路が準備されている。


その1・概要
その2・インストールとクラスタの構成
その3・iSCSIターゲットの設定
その4・iSCSIイニシエータの設定
その5・Device-Mapper Multipathの設定
その6・CLVMの設定
その7・GFS2の設定
その8・Congaでの設定
その9・考察

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