2007/05/26

IPマルチキャストを使う・補足・VLANと

2007.6.7(木):注意!この記事の内容は正しくない可能性があります。現在詳細を調査中です。近日中に訂正記事を掲載します。

前回、IPマルチキャストの設定について解説した。今回はその補足。

前回の設定を『VLANとXenを組合わせて使う・その2・VLAN設定』で解説したようなVLANインターフェースに対して同様に/etc/sysconfig/static-routes内に設定を書いてもマルチキャストアドレスに対する経路(ルーティング)が設定されない。詳しくは調べていないのだが、これは、/etc/sysconfig/static-routesが、VLANインターフェースが起動されるより前に処理されることが原因のようだ。
ネットワークの起動スクリプト/etc/init.d/networkの中には、/etc/sysconfig/static-routesについて
# Add non interface-specific static-routes.
とある。

従って、VLANインターフェースに対してマルチキャスト経路を設定する場合は、VLANインターフェースが起動された後に経路を設定すればよい。これを実現するためには、インターフェース毎の経路を設定する/etc/sysconfig/network-scripts/route-デバイス名もしくは/etc/sysconfig/network-scripts/デバイス名.routeに経路を記述する。前者は、新書式(new format)と旧書式(old format)の二種類の書式を使えるが、後者は新書式のみに対応している。システム設定コマンドsystem-config-networkで扱うのは後者。
旧書式の場合は、
multicast 224.0.0.0/4 dev eth0.1000
の様に記述する。行頭のmulticastは省略可能だ。パラメータは、ip route addコマンドで指定するものと同じ。
新書式では、
ADDRESS0=224.0.0.0
NETMASK0=240.0.0.0
の様に記述する。
通常の静的経路の場合は、ADDRESSN=IPアドレスおよびNETMASKN=ネットマスクに加えて、next hop routerを指定するGATEWAYN=IPアドレスを指定するが、マルチキャスト経路の場合にはこれを指定しない。詳しくは/etc/sysconfig/network-scripts/ifup-routesを参照のこと。

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