2007/05/17

VLANとXenを組合わせて使う・その1

前回、CentOS上でのXen DomUのインストール方法を解説した。この方法だと、すべてのDomUがDom0と同じサブネットに属することになる(ルートモードやNATモードを使用すれば別だが、セキュリティ、使い勝手の面でブリッジモードに劣る)。最も単純にこれを回避する方法は、接続したいサブネットの数だけネットワークインターフェースを増設することだが、筐体やバスの物理的制約上、無理という場合もある。
これを回避するためにIEEE 802.1Q タグVLAN(Virtual Local Area Network)を使用する。タグVLANは、Ethernetフレームに「タグ」と呼ばれる番号を付与し、この番号に従ってサブネットを分割する方式だ。詳しくは、@ITの記事を読んでもらいたい。

まずは、タグVLANに対応したL2SWが必要だ。L2SWの設定は、製品マニュアルに譲るとして、問題は、Linux側でのタグVLANの設定方法だ。これはカーネルの標準機能としてサポートされている。

次に、eth0をタグVLANに設定できたとして、この状態では、Xenのネットワークが正常に起動しない。巧くhackする必要がある。Xenのネットワークの詳細はXen Networksの記事に詳しい。

最後だが、Xenのネットワークを巧くhackできても、前回解説したvirt-managerコマンドではDomUのインストールができない。このコマンドが暗黙にデフォルトのネットワーク設定を前提としていて、(多分)変更できないからだ。
この問題を回避するために、代わりにvirt-installコマンドを使用する。基本的には、virt-managerを起動してから、[New]ボタンを押すのと変わらないが、virt-installは、引数により、接続するネットワークを指定することができる。

以上、それぞれについて解説していく。

VLANとXenを組合わせて使う・その1
VLANとXenを組合わせて使う・その2・VLAN設定l
VLANとXenを組合わせて使う・その3・Xenネットワーク
VLANとXenを組合わせて使う・その4・DomUインストール
VLANとXenを組合わせて使う・その5・仮想ブリッジが多い場合

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