多数のサーバを運用する場合、各サーバがRPMパッケージの更新のために公式ミラーサイトにアクセスするのは、対外回線帯域の無駄だし、更新(
yum update
コマンドの実行)にも時間がかかる。公式ミラーサイトの負荷の上でも好ましくない。そこで、ローカルに非公式なミラーレポジトリを立てることでこの問題を解決する。また、ローカルレポジトリを使うと、XenのDomUのインストールも簡単かつ早くなるので、Xenを使う場合には是非準備したい。
CentOSはyumでレポジトリにアクセスする。同じ方式を用いているFedora Coreにも適用できる(レポジトリ構造が違うため、少々修正が必要だが)。
CentOSの公式レポジトリは、
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
の中にあるように、- Base
- Updates
- Addons
- Extras
- Plus
- Contrib
この内、BaseはインストールCD/DVDに入っているものと同じで変化がないため、DVDのISOイメージから一度作成すればOK。
残りの五つは、更新されていくため、適宜ミラーリングする必要がある。ここでは、
reposync
コマンドおよびcreaterepo
コマンドを使用する方法を紹介する。ローカルにレポジトリのミラーができたら、これをHTTP(もしくはFTP)でローカルネットワークへ公開する。
最後に、各サーバに対して、ローカルのミラーからRPMを更新できるように修正を加える。
それぞれの作業について解説する。
ローカルミラーレポジトリ・その1・概要
ローカルミラーレポジトリ・その2・レポジトリの準備と公開
ローカルミラーレポジトリ・その3・Baseレポジトリ
ローカルミラーレポジトリ・その4・レポジトリの更新(reposync & createrepo)
ローカルミラーレポジトリ・その5・レポジトリの利用
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