fence_drac
(8)参照)。これを利用するには、DRACカードがPowerEdge本体にインストールされていなければならないし、BIOSが正しく設定されていなければならないし、DRACの設定でTELNETを有効にしておかなければならない。その方法は、で述べてあるので、その通りに設定する。
が、手元にあるPowerEdge 2650ではなかなかうまく行かなかった。カードは本体にインストールしてあり、BIOSの設定もうまく行って、DRACのアドレスにHTTPSで接続して管理を行うこともできた。できなかったのは
racadm
コマンドだ。手元のPE2650にはDRAC IIIがインストールしてある。これに対応するコマンドは、OpenManageをインストールしていれば、/opt/dell/srvadmin/rac3/bin以下にあるのだが、ここには肝心のracadm
コマンドが準備されていない。
解決編だが、これには大きく分けて二通りの方法がある。一つは、/opt/dell/srvadmin/rac4/bin/racadmを使う方法。もう一つは、DRACのウェブ管理画面を使う方法だ。
まず最初の、コマンドを使用する方法だが、要するに、DRAC4向けのユーティリティを使え、ということだ。ただし、DRAC4向けのコマンドでローカルのDRAC IIIを設定することはできないので、リモートで設定する。PE本体のOS(この場合はCentOS 5)にログインし、以下の通り実行する(下線部がユーザ入力)。
# cd /opt/dell/srvadmin/rac4/binここで言う「パスワード」は、DRACに認識されるパスワードで、OSのものとは違うことに注意する。最後は、DRACを再起動するコマンド。再起動しないと、設定が反映されない。
# ./racadm -u root -p "パスワード" -r DRACのIPアドレス config -g cfgSerial -o cfgSerialConsoleEnable 1
Object value successfully modified
# ./racadm -u root -p "パスワード" -r DRACのIPアドレス config -g cfgSerial -o cfgSerialTelnetEnable 1
Object value successfully modified
#./racadm -u root -p "パスワード" -r DRACのIPアドレス racreset
#
もう一つの方法だが、DRACのIPアドレスにHTTPSでアクセスすると、次のような画面が表示される(ホスト名がlocalhostになっているのは、SSHポート転送を使用しているから。通常の環境ならば、正しいホスト名が表示されるべき)。



racadm config -g cfgSerial -o cfgSerialConsoleEnable 1最後の再起動の設定以外は、次のような画面が表示される。
racadm config -g cfgSerial -o cfgSerialTelnetEnable 1
racadm racreset

DRACの再起動(OSの再起動は不要)が終わったら、実際にTELNETできるか確認する。
# telnet DRACのホスト名DRACのパスワードはエコーバックされないので表示されない。
Trying DRACのIPアドレス...
Connected to DRACのホスト名 (DRACのIPアドレス).
Escape character is '^]'.
Dell Embedded Remote Access Controller (ERA)
Firmware Version 3.0 (Build 10.06)
Login: root
Password: パスワード
[root]#
フェンスできるかどうかは、以下のコマンドをOS上で実行し、確認する。
# fence_drac -a DRACのIPアドレス -l root -p "パスワード"これを実行すると、PowerEdge本体がシャットダウンされる。
こんなことが役に立つ人ってどのくらいいるのかな…?
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