2007/10/15

OpenIPMI・その1・概要

IPMIは、Intelligent Platform Management Interfaceの略で、簡単に言うと、ベンダ・OSに拠らず、リモートから(ローカルからも)サーバを管理するための仕組みだ。これを利用すると、シャーシ内の温度の監視や機器の再起動を行うことができる(少なくとも、ハードウェアがIPMIに対応している必要はあるが)。以下に実行例を示す。
$ ipmitool -I lan -H サーバ名 -U IPMIユーザ名 -P "IPMIパスワード" sdr type Temperature
ESM Frt I/O Temp | 31h | ok | 12.0 | 21 degrees C
ESM CPU 1 Temp | 32h | ns | 3.1 | Disabled
ESM CPU 2 Temp | 33h | ns | 3.2 | Disabled
ESM Riser Temp | 34h | ok | 16.0 | 28 degrees C
ESM CPU 1 Temp | 35h | ok | 3.1 | 32 degrees C
ESM CPU 2 Temp | 36h | ns | 3.2 | Disabled
BP Bottom Temp | 03h | ns | 15.1 | Disabled
BP Top Temp | 02h | ns | 15.1 | Disabled
$

この仕組みは、前に紹介したDRACと似ているといえば似ているが、TELNETではないUDP上の独自プロトコルを使う点や、ベンダに依存しない点が異なる。DRACもクラスタ(RHCS)のフェンス手段として使うことができたが、当然IPMIもフェンス手段として使うことができる。

CentOS(や、RHELおよびFedora)では、OpenIPMIというパッケージをサーバに導入すれば、そのサーバをIPMIによって管理することが可能になる。管理端末側には、OpenIPMI-toolsというパッケージを導入する。以下、それぞれについて解説する。

OpenIPMI・その1・概要
OpenIPMI・その2・サーバ編
OpenIPMI・その3・管理端末編

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