/var/lib/xen/images/dc1.img
)を論理ボリューム(logical volume, LV)へ移行する方法について述べる。既にイメージファイル方式で動作しているDomUを、LVM方式に改めるには、
- LVの作成
- イメージファイルの内容をLVにコピー
- Xenの設定ファイルの修正
まず、LVの作成。前回と同じだ。十分に空き容量のあるボリュームグループ(volume group, VG)上に
lvcreate
コマンドでLVを作成する(下線部がユーザ入力部分。以下同じ)。# lvcreate --size=4G --name=LogVolDc1 VolGroupXXここで、
Logical volume "LogVolDc1" created
#
--size=
に指定するのは、LVのサイズ。当然だが、イメージファイル以上の大きさが必要。LV名は、--name=
で指定する。次にイメージファイルからLVへのコピーだが、
dd
コマンドを使用する。引数で入力if=
にイメージファイル、出力of=
にLVを指定する。また、
bs=
に適切なブロックファイルサイズを指定すると、ブロックI/Oの効率がよくなるので、コピーが早くなる。デフォルトは、128バイト。環境にもよるが、4096の倍数を指定するとよい様だ。# dd if=/var/lib/xen/images/dc1.img of=/dev/mapper/VolGroupXX-LogVolDc1 bs=4096
1048576+0 records in
1048576+0 records out
4294967296 bytes (4.3 GB) copied, 222.693 seconds, 19.3 MB/s
#
最後に、DomUの設定ファイル(この場合は
/etc/xen/dc1.img
)の変更。変更するのは、当該設定ファイルのdisk =
の行。変更前は、disk = [ 'tap:aio:/var/lib/xen/images/dc1.img,xvda,w' ]の様になっているはずだ。この
tap:aio:
がVirtual Backend Device (VBD)の指定で、もしかすると、file:
となっている場合もあるかもしれない。これを、phy:
に変更する。VBD指定に続くファイル名は、LV名を指定する。当該行をdisk = [ 'phy:mapper/VolGroupXX-LogVolDc1,xvda,w' ]の様に変更すればよい。LVへのパスは、絶対パスで指定してもよいが、
/dev
からの相対パスで指定することもできる。XenとLVM・その1・インストール時
XenとLVM・その2・イメージファイルからの移行
XenとLVM・その3・スナップショットLVの利用
XenとLVM・その4・ベンチマーク
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